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iSCSIその1

iSCSIを使ってみたいです。
でもiSCSIを搭載した筐体が高いです。
条件としてはこんな感じです。
・搭載可能HDD4台で、最大2台までのHDD故障に耐えうる筐体
 (RAID5/RAID6/RAID10)
・WEBインターフェースによる管理ができる
・ある程度の高負荷に耐えられる
HDD込みで、大体10万位の想定となります。

遊び(?)でやるには、ちと高いです。
とりあえずRAID構成のiSCSIが欲しかったので、あまっている古い機体にDebian乗せてiSCSItargetを動かすことにしました。

使用するマシンはIBM ThinkCentre S50 Smallです。
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd12.nsf/jtechinfo/SYP0-031808B

メモリをとりあえず1G乗せてあります。
CPUは Intel(R) Pentium(R) 4 CPU 3.00GHz

HDDを4台乗せないとなりません。
不要な5インチCD-ROMドライブを撤去し、ここに2.5インチHDDを4台をマウンタを使用して乗せる事にします。
選択肢はほぼ一つですね。
DIR-1040SS
http://www.dirac.co.jp/pcicase/dir-1040ss.html
こちらを搭載します。

s50はsata非対応で・・・ってかそもそも内蔵HDDの増設には対応していませんので、M/Bにコネクタが足りません。
なので追加します。
M/Bが古くてPCIバスしかないので、製品選びに注意が必要です。

目に入ったのが、コレ
SATA2RI4-LPPCI
http://www.kuroutoshikou.com/products/serialata/sata2ri4-lppcifset.html
PCIバスに接続し、内蔵SATAポートを4つ増やしてくれます。
RAID機能は要りません。
BIOSアップデートで落としておいてください。

RAIDを落とすと、コレと同等になります。
価格はほぼ同じ程度で売っています。
SATA2I4-LPPCI
http://www.kuroutoshikou.com/products/serialata/sata2i4-lppcifset.html

OSはUbuntu 8.04 Hardy Heron を使用します。
予めインストールは済ませてある前提とします。
インストール手順は、どっか別のサイトを参考にしてください。

mdadmコマンドを使用して、ソフトウェアRAIDを構成します。
RAID10を構成しようかと思いましたが、mdadmのgrowがRAID10に対応していないためRAID1をRAID0で結合する構成とします。
RAID0はLVMにて行います。

2.5インチHDDは、一つ250Gです。
250GのHDD二つで構成されたRAID1二つをストライピングでまとめ、500GのHDDを構成します。
その500Gを10分割し50GづつのiSCSI領域を構成します。
50Gづつに分割したのは、気分です。
深い意味はありません。
一応50Gづつに細分化する事で使用領域制限し、「ちゃんと整理しろ」とそういう意味は込めています。
あと、複数のマシンのデータ領域として使用することも想定しています。

+---+--+--+--+--+--+--+--+--+
|50G|50|50|50|50|50|50|50|50|
+---+--+--+--+--+--+--+--+--+
|      LVM / Striping       |
+----=----=---+----=----=---+
| mdadm/RAID1 | mdadm/RAID1 |
+----=-+----=-+----=-+----=-+
|2.5HDD|2.5HDD|2.5HDD|2.5HDD|
+----=-+----=-+----=-+----=-+

HDDが接続され(システム用HDD1台とRAID用4台のHDD)、以下のように接続されています。
sda:システムHDD/IDE接続
sdb:2.5インチHDD/SATA2RI4-LPPCIのポート1に接続
sdc:2.5インチHDD/SATA2RI4-LPPCIのポート2に接続
sdd:2.5インチHDD/SATA2RI4-LPPCIのポート3に接続
sde:2.5インチHDD/SATA2RI4-LPPCIのポート4に接続

fdiskコマンドを使用して、
Linux raid autodetect
のPartitionを作っておきます。

そこから作業を始めます。
おっと、続きは次回・・・。